堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



  上流、下流が、お互いを励まし、応援しあってゆこう!

   第15回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会が、名古屋で開催されました。

     
日時  令和元年11月30日(土) 

     会場  堀川クルーズ  熱田神宮
          KKRホテル名古屋
          文化のみち 二葉館 豊田佐助邸
          能楽堂会議室

     主催  木曽三川がつなぐ山とまちインターネットフォーラム実行委員会
          堀川1000人調査隊

   ⇒今年6月に大桑村で開催した第14回木曽川と堀川・上下流を繋ぐ交流会の様子はこちら

   ⇒昨年12月に名古屋で開催した第13回木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

   ⇒昨年7月に上松町で開催した第12回木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

   ⇒一昨年11月に名古屋で開催した第11回
木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

   ⇒第10回木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

   
⇒第9回木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラムの様子はこちら

   ⇒第8回木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラムの様子はこちら







事務局より  令和元年11月30日


   令和元年11月30日(土)、第15回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会が、名古屋で開催されました。

  名古屋で開催するのは今回が4回目ですが、今回も、木曽6町村で募集を開始したら、すぐに定員に達して
 しまうほどの人気だったそうです。

   今年は、6月に名古屋からも上流の木曽郡大桑村に出向き、阿寺渓谷林を会場に、
 第14回上下流交流会を開催しましたので、今回は第15回目の交流会となりました。


   ⇒第14回上下流交流会の様子はこちら (令和元年6月30日 大桑村にて開催)

   ⇒第13回上下流交流会の様子はこちら (平成30年12月1日 名古屋にて開催)


   この交流会は、平成19年から22年まで行われた、木曽川の清水を堀川に導水して水質改善を
  試みる社会実験を機に、その水源である木曽地域に名古屋市民が関心をもつ名古屋市民を増やす
  とともに、将来の本格的な木曽川からの導水を願って、市民ベースでの交流を深め、上流にも
  堀川を愛し、応援してくださる方を増やしていこうという目的で続けられてきました。


  そして過去14回にわたる交流会で、フェイスtoフェイスの交流を行いながら、その成果をウェブサイトの
 写真集や動画で公開し、インターネットを利用して情報発信が行われ、その結果として、木曽6町村を
 はじめとして、木曽三川流域に、堀川応援隊の輪も広がり、一定の成果をあげてきました。


 今回のテーマは、昨年に引き続き、

 
「堀川はどんな川なのか、現状はどうなっているのか」

 「堀川と木曽は歴史的にどのようなつながりがあるのか」

 「堀川の宮の渡しは、熱田神宮の近くにあり、東海道を旅する江戸時代の人々にとっても
  熱田神宮の参拝と宮の渡しは大変深い関係にあったことを実感していただくこと」

 「木曽地域でダム開発をした木曽の人々になじみの深い福沢桃介・川上貞奴にゆかりの地
  文化のみち 二葉館などを見学していただくこと」

 というようなテーマを中心に、木曽の皆さんに名古屋のよさを知っていただくとともに、
 名古屋や堀川の抱える課題を、実際に肌で感じていただければ、という趣旨で企画されたものです。


  そして交流会を通して、上流・下流の市民がお互いに励ましあい、応援しあう関係を一層
 強くしてゆこうという狙いもあわせもって開催されました。

  
   この交流会は、実は、市民だけでなく行政も参加して、官民一体となって交流するところに
 大きな特徴があります。



  下流側の名古屋では、堀川1000人調査隊など名古屋市民と、名古屋市などの行政が一緒に
 なって実行委員会を立上げ、 約20名のスタッフで、上流域からのお客様をおもてなししました。


  上流側からは、木曽広域連合と木曽地域の6町村(木祖村、木曽町、王滝村、上松町、大桑村、南木曽町)
 の行政のスタッフが上流側実行委員として企画に加わり、参加者として、一般公募した6町村民、
 約70名が2台のバスに便乗して来名されました。


  さらに上流からは、木曽広域連合の連合長でもある木祖村の唐澤一寛村長、下流側からは名古屋市の
 伊藤恵美子副市長にもご参加いただき、上下流の官民が一緒になって交流することができました。

 
  この日のスケジュールは、上流側から来名したバスが2つに分かれ、午前中に、A,B班は納屋橋から
 宮の渡しまでのクルーズを楽しんだ後、熱田神宮の参拝と見学、C、D班は、熱田神宮の参拝と見学のあと
 宮の渡しから納屋橋までのクルーズを楽しみました。

  その後、いったんKKRホテルに合流して、昼食交流会をしたのち、午後は、二葉館、豊田佐助邸の見学
 文化のみちの散策を楽しみました。

  最後にもう一度、名古屋場近くの能楽堂に集合して、約一時間の交流会を楽しみました。

  交流会では上松町から参加された方が、ヒノキを伐採する時にうたう、木やりうたを披露してくださり、
 大変盛り上がりました。

  フィナーレはいつものように、上下流の皆さんの健康や今後の発展を祈ってエールでしめくくり、
 最後まで楽しく、気持ちの良い交流会ができたと思います。


    この日の様子を、当日撮影した写真とあわせて、下記でご紹介させていただきます。

    
     
堀川の歴史、地形、歴史上果たした役割、木曽と堀川が木材を通じて
つながってきたこと、堀川が汚れてしまった理由、名古屋で堀川浄化の
ために、市民がどんな活動をしてきたか、それによって堀川はどのように
きれいになってきたのか、というお話を、堀川クルーズの船の中で下流側
スタッフが説明をしました。

宮の渡しにて。
この日の堀川は、天気も素晴らしく、また透明度も抜群で、汚い川を
想像してきた上流側の参加者からは、驚きの声が次々にあがりました。



熱田神宮が、宮の渡しの近くにあることを実感していただきました。




地元熱田区のボランティアガイドさんの丁寧な説明は、大変好評でした。
名古屋から参加したスタッフからも、はじめてこういう経験をして、
熱田神宮のことがよくわかってよかった、との感想がありました。


事後に記入していただいたアンケートでも、熱田神宮の見学は
大変好評でした。



中区三の丸のKKRホテルで、みそかつなどもはいった昼食交流会。
午前中の体験や、お互いの暮らしなどについても各テーブルで
話が弾んでいました。


午後に見学した二葉館。川上貞奴ゆかりの建物ということで、木曽からの
参加者にとって、この日一番楽しみにしてきた、という人が多かったです。



二葉館や豊田佐助邸を見学して、名古屋の富裕層は違うなあ、という
感嘆の声もあがっていました。



午後も東区のボランティアガイドの会の方々による、非常に丁寧で
詳しい説明が大好評でした。

熱田神宮にせよ、文化のみちにせよ、スケジュールがタイトすぎて
残念、こんどはもっとゆっくり来たい、という声がアンケートの中にも
たくさん記述されていました。


15時からはこの日の最後のスケジュールの交流会です。
上下流の参加者が入り混じって着席し、なごやかな雰囲気で
意見交換などをしました。





上流部上流部、上松町から参加していただいた方おふたりによって
木曽のヒノキを伐採して倒すときにうたわれた、木やり唄を披露して
いただきました。

 この唄は、昨年下流側から上松町の赤沢自然休養林を訪れた時にも
このお二人から聞かせていただいたものですが、今度は下流の名古屋で
うたっていただき、もういちど感激を味わいました。


上流側から参加された方々の中には、この6月に大桑村を
訪れた時にご参加いただいた方も。

堀川のクルーズや名古屋の各所を訪れた感想を披露して
いただきました。





もともとは名古屋の市民であった、あるいはもともとは大阪の市民で
あったが今は木曽に住んでいる、という方もたくさん参加していただき
ました。

 せっかく名古屋に住んでいたのに、行ったことがないところがこんなに
あるんだと思った、というお話もされていました。






特に、名古屋に住んでいた、また堀川の近くに住んでいた、という人は
堀川が当時とは全く違ってたいへんきれいになって驚いた、という
感想をいただきました。

 また、2回目、3回目の参加者の方からは、毎年きれいになってきている、
といううれしいお言葉もいただきました。





名古屋からの参加者も木曽の皆さんに私たちの活動をお話しされました。





木曽で農家をされている方は、リンゴの新種づくりに挑戦しているお話を
されたりして、木曽の別の参加者の方から質問があったりして、上流下流
入り混じって双方向の会話も弾みました。



木祖村の唐澤一寛村長は、上流には守や水源を守ってゆく責任があるが
そのためにはお金や人手の支援が必要である、ということを訴えられました。




唐澤村長の、真剣で、熱い訴えを、会場の上下流の参加者一同が
熱心に聞いていました。




名古屋市の伊東美恵子副市長は、就任されて以来、毎回この交流会に
参加していただいています。





森や水源を守る努力をされている上流域のひとたち、下流で堀川浄化の
ために地道な活動を続けている下流のひとたちが、こういう交流会を続けて
いることはとても素晴らしいので、ぜひ続けていってほしい、という旨の
お話をされました。



フィナーレは、いつものように、上下流の人たちが、それぞれお互いのファンになり、応援しあう関係を築いていきましょう、と気勢をあげ
「エイ、エイ、お〜〜〜〜!」と締めくくりました。







   おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。

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