堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録




    事務局が立てた仮説です。

     「大潮と、庄内川からの導水停止が重なると

      水面の浮遊物が、満潮時間帯に水塊とともに猿投橋付近まで移動して

      集積することがある」

       



事務局より   令和3年7月30日(水)


       堀川1000人調査隊の活動では、市民がたまたま確認したり、気づいたことに対して

       「仮説」をたてて、その仮説が正しいかどうか、観察、記録を積み重ねて検証してゆく

       ということを積み重ねてきました。

        そしてその検証された事実を、行政と共有し、堀川の浄化・美化に役立ててきています。


       今回も、事務局が継続的に早朝の猿投橋の観察を続けていたところ、たまたま、

      7月26日(月)の早朝5時30分頃、猿投橋の滝(落差工)の下に、大量の浮遊ごみ

      (枯れ葉・枯れ枝など)が集積しているのを目撃し、写真で記録におさめました。

       この時間帯は、たまたま大潮の満潮時間帯でした。

       また、たまたま前日の日曜日に上流部で生き物観察会のイベントがあったため

       子どもたちが安全に川に入ることができるように、庄内川からの導水を停止していました。

       
       これほどの大量の浮遊ごみが、この場所に集積しているのを見かけるのは、

       きわめて珍しいことだと思われます。
  (下記資料1ページ下の写真をご参照)



       そこで、約6時間後の大潮の干潮時間帯には、その浮遊ごみはどうなっているのかを

       もう一度確認に行ったところ、早朝に集積していた浮遊ごみは、まったくなくなっていました

       
        またこの時点では、毎秒0.3トンの庄内川からの導水は再開していることを確認しました。

            (下記資料2ページ上の写真をご参照)

        そして、次の日、すなわち7月27日(火)の早朝の同じ時間(5時30分)にもういちど猿投橋を

        確認したところ、浮遊ごみの集積は、全く見られませんでした。

        この日はすでに大潮ではありませんでしたが、昨日の今日なので、潮の遡上は、昨日と

        それほどは変わらないはずです。


        前日との大きな違いは、前日は庄内川の導水が停止しており、この日は、導水があったことです。

           (下記資料2ページ下の写真をご参照)



       以上の事実から、事務局では、次のような仮説をたててみました。

       大潮と、庄内川からの導水停止が重なると、水面の浮遊物が、

        
満潮時間帯に水塊とともに猿投橋付近まで移動して、集積することがある


       すでに、堀川1000人調査隊事務局では、今年2月の第28ステージまでに、北清水橋付近で

       移動・集積する浮遊ごみの謎について、その区間の川幅が広がっていることが原因ではないか

       という仮説を立てています。

            (下記資料1ページ上の写真をご参照)


       今回、それに加えて、庄内川からの導水が停止すると、浮遊ごみは北清水橋に留まることなく

       猿投橋まで一気に遡上して集積する可能性があることがわかってきました。


       浮遊ごみの集積のメカニズムがわかってくると、効率的なゴミの回収方法の提言に結びつけられる

       可能性があります。


       そういう意味で、この仮説をたてることは、そういう視点、そういう目で、多くの人の目で確認し、

       写真などのデータを集めることが容易になり、仮説の検証につながってゆく可能性があり、

       仮説が証明されることにより、堀川のごみを少なくするという成果に結び付いてゆくことにつながる

       可能性があります。

       
       現段階では、一仮説をたててみた、というレベルに過ぎませんが、堀川の謎、堀川の実態を

       ひとつひとつ、紐解いてゆくことにつなげたいと思います。


        ※ご参考

           名古屋港の潮位の変化は、
春から夏は、夜間よりも昼間の方が大きくなります。

           一方、秋から冬は、夜間よりも昼間の方が潮位の変化が小さくなります。

           このことから、事務局では次のような仮説も考えています。

           
7月25日の夜間の引き潮のときは、潮位の変化が大潮とは言っても昼間と比べて小さく

           
浮遊ごみがしっかり下流に向けて下がりきらなかったのではないか?

           また、通常は分散して下がってゆく傾向があるが、
潮位の変化が小さかったために

           分散も少なかったのではないか。

           それが、翌26日の朝にかけての上げ潮で、
浮遊ごみが大きな塊となって、猿投橋まで
   
           遡上したひとつの要因になっているのではないか。


            (下記資料3ページ上の写真をご参照)

       
      ⇒下記の資料のPDFはこちらからダウンロードできます。   






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