事務局より 令和3年6月24日(木)
堀川でよくみかけるようになった「モクズガニ」は、実は名古屋市の「準絶滅危惧種でもあります。
これまでに、堀川で確認され撮影されたモクズガニの写真をそえて、事務局で「堀川のモクズガニの一生」という
レポートをまとめてみました。
要旨は次の通りです。
1) 「モクズガニ」は、名古屋市のレッドリストでは、準絶滅危惧(NT)に指定されている。(P1)
⇒「名古屋版レッドリスト2020」はこちら カニ類をご参照ください。
2)幼生期は河口で生育し、稚ガニから親ガニになると川を遡上する、回遊性のカニである。
3)河口の自然環境が悪化し、生育が困難となっており、個体数が減少している。
河口の干潟・ヨシ原の現象・」水質の変化が原因と考えられる。
4)堀川では、これまで積み重ねられた市民調査の記録を見ると、「モクズガニ」 「ボラ」 「ハゼの仲間」など
川と海を行き来する生き物がよく見られるようになった。(P2)
モクズガニは、「猿投橋」の大きな落差を上がる様子が記録されていることから、堀川で一生を過ごすものと
堀川を移動経路として、庄内川まで遡上して成長するものがいると考えられる。
5)堀川のモクズガニは、春から初夏にかけて河口から上流に向かって遡上しながら成長、
秋から冬にかけて産卵のために堀川を降下して河口で産卵していると考えられる。
白鳥付近で、卵をお腹に抱えているモクズガニの姿も撮影されている。(P3)
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