事務局より 令和3年6月21日(月)
堀川1000人調査隊では、これまで、日食や月食のときのように、堀川の水位の変化が大きな日に合わせて
一斉調査を実施し、堀川の実態を把握する努力を続けてきました。
去る、5月26日は、スーパームーン(最も地球に近い満月)が皆既月食となる、きわめて特別の日であったので
定点観測隊の方々に呼びかけて、一斉調査にご協力いただきました。
その結果について、取りまとめいたしましたのでご報告させていただきます。
なお、この報告に対する検討・評価は、10月9日(土)に予定している次回の第29回調査隊会議で
行政と市民と一緒になって実施したいと思っております。
今回の調査報告の要旨は次の通りです。 (下記レポートの6ページから抜粋)
今回の一斉調査で確認された個別の事象は下記のとおりですが、調査結果から事務局が
感じたことは、
「松重橋〜大瀬子橋間の貧酸素化が改善してきているかもしれない」 ということです。
これについては、別途、過去の資料を整理してレポートさせていただく予定です。
今回確認された個別事象
1)白濁(青潮)や赤潮について
2012年5月の「金環日食」の日に見られたような赤潮は、今回は確認されませんでした。
水中の貧酸素状態を示す白濁(青潮)については、顕著ではありませんでした。
(新堀川との合流点付近で下げ潮時間帯に屋や白濁した状況は確認しました)
⇒2012年の金環日食時の調査のまとめはこちら
2)中流部の朝日橋〜松重橋間、および尾頭橋の下げ潮時間帯で、ヘドロの巻き上げ、
(ヘドロの色、におい)が確認されました。
流速が速かったこと、水位が低かったことが要因と考えています。
3)川底からの泡について
水位の低い時間帯に、ヘドロの巻き上げと川底の水圧低下によるものと考えられる
泡の発生が確認されました。
4)生き物について
朝日橋〜大瀬子橋間、新堀川の内田橋で、ボラの幼魚の群れの遡上が確認されました。
5)潮目の確認について
満潮時間帯の、錦橋〜納屋橋間で、水面に集積する浮遊物を確認しました。
ただし、2009年7月の部分日食の日に見られたような下流側の白濁は確認されませんでした。
今回は潮目の両側での顕著な色の違いはみられず、下流側の貧酸素化が改善されている
可能性があります。
⇒PDFのダウンロードはこちら
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