堀川を清流に |
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第9回 堀川一斉調査結果の速報 堀川に船が定期運航すると、堀川の水質が改善するかどうか、をテーマに調査しました! 船の航跡に白い泡が発生する様子も確認されました。 調査期間 平成30年11月17日(土)〜18日(日) 11月23日(金)〜24日(土) |
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事務局より 平成30年12月21日 「堀川に船が定期運航すると、堀川の水質が改善するのではないか!」 調査隊事務局では、こんな仮説を立てており、それを検証するための一斉調査を 実施しました。 実施期間は、名古屋市の定期船運航実験にあわせて、11月17日〜18日、および 11月23日〜24日に実施しました。 多くの調査隊の皆さんから、定点観測データや、動画を送っていただき、たいへんありがとうございました。 動画については、現在編集作業をしており、あらためて皆さんにご紹介できればと考えています。 本日は、今回の一斉調査でわかったことを、速報ということでご紹介させていただきます。 その要点は次の通りです。 1.事務局では、堀川で船が運航されると一時的には船のスクリューによる攪拌で ヘドロが巻き上げられ、透明感が悪くなったり、硫化水素のにおいが発生したりして いったん堀川の水質は悪化すると考えていました。 しかし、その後定期的に船が運航されると、やがて透明感が改善し、臭いもなくなってゆくと 考えていました。 2.しかし、今回の調査結果では、良い意味でその予測は裏切られました。 皆さんの調査報告では、ごく一部のデータを除いて、堀川は透明感があり、 ほとんどにおいもなかったからです。 今回の調査時の堀川では、すでに、私たち事務局が考えていた、「定期的な運航がされている」 段階の水質になっていました。 3.その要因としてはいくつかの要素が考えられますが、現時点では断定的な判断はできません。 今後の課題として、いくつかの条件を設定しながら、さらに観察を続けることが、仮説の検証に つながると考えています。 今回、私たちが考えていたより、良い結果が得られた要因としては次のようなことが 考えられます 1)調査時期 水温が低い時期であったため、水中・底質中の硫化物の生成・蓄積量が少なかったのではないか? 2)使用された船舶について 船の運航による攪拌の影響が少なかったのではないか? 3)水域の状況が想像していたより良くなっていたのではないか? これまでのヘドロの浚渫、行政の水質改善の諸施策の効果、覆砂工事をした時の 運搬船や、不定期の屋形船、今回の定期運航実験の準備のための船の運航などで すでに、初期段階(一時的な定期運航段階)から、次の段階(定期的な運航段階)に 堀川の水質が移行していたのではないか? こうしたことから、今後、次のような諸条件を念頭に置いて、堀川の変化を確認、整理する必要が あると考えています。 1)運航時期 2)使用する船舶の種類 3)運航する区間 4)運航頻度 4.なお今回、調査隊の皆さんから送っていただいた動画から、船の通ったあとに(航跡に)泡が発生し 10分程度残って消滅する、という現象が確認されました。 こうした泡が発生する要因として、次の事が想定されます。 1)下水放流水に含まれる洗剤に由来する、「界面活性剤」が粟野要因になる。 2)プランクトンや海藻類が増殖した状態になるとこれらの粘液が粟野要因になる。 今回の調査時には、プランクトンが増殖している状況は、確認・報告されていませんので 事務局では、界面活性剤が、泡の発生要因ではないかと考えています。 下水に流れ込む洗剤は、一般家庭および企業などからの排水に含まれていると考えられます。 今後、こうした泡の発生状況をさらに明らかにして、家庭や企業から界面活性剤が排出されないような 警鐘、啓発活動につながってゆければ、ということも視野にいれてゆくことを考えています。 以上が今回の速報の要旨です。 詳しくは下記をご覧ください。 なお、PDFデータは下記でダウンロードできますのでご活用ください。 ⇒PDFのダウンロードはこちら |
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下記は、平成30年9月29日付けの関連記事です。 事務局より 平成30年9月29日 第23回、堀川1000人調査隊会議で事務局から提案させていただいた、堀川の定期船試験運行にあわせて 実施する第9回堀川一斉調査について資料をアップさせていただきます。 なお、くれぐれも安全第一で調査してください。どうぞよろしくお願いします。 ⇒印刷用のPDFデータダウンロードはこちら |
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