堀川を清流に |
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石井啓一国土交通大臣が、堀川・納屋橋を視察され、 堀川1000人調査隊で活動するたくさんの皆さんの様子や成果をご紹介しました。 日時 平成30年11月24日(土) 13時頃 場所 納屋橋下流側右岸 |
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事務局より 平成30年11月24日(土) 平成30年11月24日(土)、石井啓一国土交通大臣が名古屋市内などを視察され お昼過ぎ、堀川・納屋橋にもきていただきました。 今回の堀川の視察では、市民の活動についてもお聞きになられたいとのことで、 堀川1000人調査隊を代表して、事務局と、鯱城・堀川と生活を考える会の代表の方々 4名で、大臣にわたしたちの日常の活動の様子や成果をご紹介いたしました。 石井大臣は、特に、堀川の水面を浮遊していたごみは、陸上から風で飛んではいったものが 多いということに気づいた後、市民が陸上の清掃活動に力を入れた結果、堀川の水面に浮かぶ ゴミが激減した、というお話にとても興味深くお聞きになられていました。 また、名古屋市と市民の協働によって、最近の堀川が以前と比べてとてもきれいになり 魚や鳥がいっぱいみられる川になったことを写真でご紹介すると、熱心に写真をごらんになられていました。 堀川1000人調査隊や、堀川応援隊その他で、たくさんの市民の方が、それぞれの立場でそれぞれに できることで堀川の浄化・再生に力を尽くしていることを、河川を管轄する国土交通大臣に直接 PRできたことは、本当に良かったと思っています。 活動されている皆様の励みになればと思い、当日の様子を下記にご紹介いたします。 |
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約15分といった限られた時間ではありましたが、堀川1000人調査隊や堀川応援隊、また、堀川で活動されているたくさんの市民の 皆さんの熱心な活動をできるだけわかりやすく説明させていただくため、写真やグラフなどのパネルを使ってお話させていただきました。 石井大臣は、ときどきご質問もされたりして、終始、熱心にお話をお聞きいただきました。 説明に使ったパネルは、このページの下の方でご紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。 |
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堀川1000人調査隊は、行政調査などではなかなか数値化しにくい、市民が五感で感じた「印象」や「におい」といった指標を 多くの調査データを集めることで数値化しグラフにすると、この10年あまりの間に、市民が感じる堀川は確実にきれいになっている ことが説明できること、これは私たちの「市民科学」の実践です、ということをパネルを使ってご説明しました。 |
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名古屋市さんも井田河川部長が、堀川の浄化のために実施してきた施策や、市民との協働について説明されました。 |
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視察の会場を、ちょうどゴンドラが通りがかりました。 きれいになった堀川を市民が楽しむ様子も直接見ていただきました。 |
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最後に、大臣に記念撮影をお願いすると、気さくに「もちろん、いいですよ」と、応じてくださいました。 以下、当日説明に使ったパネルをご紹介します。 |
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私たちの堀川1000人調査隊の長期にわたる活動は、平成19年から3年間実施された、木曽川の水で堀川を浄化する社会実験を機に 始まりました。 社会実験自体は残念ながら、3年間で導水がストップしましたが、その後も行政の施策や実験の検証を続け、同時に導水復活を夢見て 堀川を愛する人の輪を広げたり、木曽川などの上流域との上下流交流を続けています。 |
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堀川1000人調査隊のメインの活動のひとつは、大規模な調査活動です。 毎年400件以上の定点観測データが報告され、これまでの蓄積データ数は5,000件を超えること こうしたビッグデータから、堀川の浄化策の市民による評価が可能になってきました。 |
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こうした調査結果をもとに、市民・行政が毎年2回ずつ、調査隊会議を積み重ね、行政の実験・施策⇒市民による検証・評価 ⇒あらたな気づきの報告、提案・提言⇒行政による新たな実験・施策という、PDCAサイクルを10年以上にわたって ステップアップしながら積み重ねてきた結果、堀川の水質は、徐々に改善してきました。 |
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市民の気づきのひとつに、堀川の水面を浮遊するごみは、人が投げ入れたものではなく、陸上のごみが風で飛んだものではないか というものがあります。 ためしに陸上を徹底的にきれいに掃除してみたら、堀川の水面を浮遊するごみが激減したのを受け、たくさんの人たちが 陸上の清掃活動に参加していただけるようになりました。 |
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沿川の企業や町内会など、幅広い市民が陸上の清掃に参加いただくようになって、10年以上前は堀川には浮遊ごみが たくさん流れていましたが、今では、浮遊ごみがあまりみられない川にかわりました。 |
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合流式下水道の改善に加えて、ヘドロの除去や覆砂など、名古屋市の複合的な施策が効果を発揮し始め、特に今年の堀川は ボラやハゼなどの大群がいつも見られるなど、生き物が目立つ川に変わってきました。 |
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その魚たちを狙って、鳥も多く集まってくるようになりました。 かつて、「死の川」とまでいわれ、生き物が住めないような川というイメージの強い堀川ですが、最近は様変わりの様相を呈しています。 |
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そのようにきれいになった堀川を、市民の憩いの場として活用できるような試みも、多くの市民によってチャレンジされています。 地道な調査活動、清掃活動、堀川を愛する市民の輪を広げる活動が、行政との協働によって、堀川はまさに生まれ変わろうとしており、 名古屋の母なる川として、汚なくて嫌われる川ではなく、きれいで愛される川になりつつあると思っています。 |
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