堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



     10周年に、新たな気づき!

     堀川・新堀川の水質は、水温が下がれば改善するのではないか!

     第20回調査隊会議が開催され、官民100名が出席しました。

        日時   平成29年2月18日(土)   13:30〜16:00

        場所   名古屋都市センター

          ⇒市民調査隊によるレポートはこちら

          ⇒名古屋市によるレポートはこちら

          ⇒4月28日に実施する 春の大潮一斉調査についてはこちら

          ⇒連続8時間水質調査報告(鯱城・堀川と生活を考える会)はこちら

          ⇒堀川1000人調査隊 10年間のあゆみ はこちら

          ⇒前回の第19回調査隊会議の様子はこちら




事務局より   平成29年2月18日(土)

 平成29年2月19日(土)、第20回調査隊会議が、金山の名古屋都市センターで開催されました。

 今回は活動を始めて10周年の記念すべき会議になりましたが、市民、行政あわせて約100名が参加していただき、
非常に有意義な成果報告会となりました。


 冒頭、名古屋市から、先日発表された平成29年度の事業として、新堀川のヘドロの測量調査や浚渫の開始、
堀川の都心部約1キロにわたるヘドロの上の覆砂の浄化対策などの報告をいただきました。


 そしてこれらの予算づけには、半年前の第19回調査隊会議で決議した名古屋市へのこうした事業の提案、
決議が大きな力になっているとの説明をいただきました。


 また、市民調査隊が観測した結果について、事務局から報告させていただきました。


 内容のポイントは、この一年は、気温が高く雨が多くて堀川の水質はやや悪化したが、長期的に見れば
改善の方向にあること、

 ただ、今後、地球温暖化で気温の上昇が続けば、名古屋市の浄化施策の効果が帳消しになってしまわないかと
懸念されること。

 また水温があがると堀川の水質が悪化し、水温がさがると堀川の水質がよくなることがデータではっきり
してきたが、1年を通して余り状態のよくない新堀川と、冬場は良い状態になる堀川の水温を比較したところ
上流部の舞鶴橋の真冬の水温は、堀川・納屋橋の水温と比べて4℃〜6℃も高く、これがほっとしたら
新堀川の水質浄化を妨げている要因のひとつになっているかもしれない、

 以上のような報告をさせていただきました。



 なお、名古屋市から、新堀川は堀川と比べて治水のため河床を掘り下げていて、堀川と比べて
2〜3m水深が深いので海水が滞留しやすいことも要因の一つとしてあるかもしれないと考えているなどの
補足説明をいただきました。


 最後に、市の施策の効果で水質がよくなりつつある堀川に、ぜひ木曽川の導水復活を実現してほしいと
満場一致で決議、要望をいたしました。


 そして、導水できれいになり、水温も下がった堀川の水を、新堀川に導水して、新堀川も同時に
きれいになってゆくような時代が早く来てほしいと訴え、会議を終了しました。

 この日の報告された事項は下記で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

    ⇒市民調査隊によるレポートはこちら

    ⇒名古屋市によるレポートはこちら

    ⇒4月28日に実施する、春の大潮一斉調査についてはこちら

    ⇒堀川連続8時間水質調査報告(鯱城・堀川と生活を考える会)はこちら

    ⇒堀川1000人調査隊 10年間のあゆみはこちら



中日新聞 2017年2月19日(日)朝刊より



堀川・納屋橋と新堀川・舞鶴橋では、最近3年間のデータで、冬場は4℃〜6℃も違うことがわかりました。

堀川では冬場はほとんどにおいを感じないのに、新堀川では、冬場でも臭いを感じる、あるいは白濁をみかけることが
指摘されています。

ひょっとすると、水温とのかかわりがあるかもしれない、という新しい気づきが会議で報告されました。




10周年を祝って、参加者で記念撮影しました。


会議の様子です。



手前は市民、向う側が行政の人たちで、官民あわせて約100名の方に
参加していただきました。


事務局から、市民調査の結果について方向をいたしました。






今回は、特別スピーチとして、鯱城・堀川と生活を考える会調査隊が
毎年行っている、堀川8時間連続水質調査の結果報告をしてくださいました。


この報告で、堀川では中流域の山王橋付近で状態がよくないことが
指摘されました。

質疑応答コーナーでは、鋭い指摘や意見が相次ぎました。





行政への要望も含め、様々な市民の声を、行政にも直接聞いて
いただきました。

この10年間、こうした市民の声が堀川の浄化施策にいかされ
堀川は本当にきれいになってきました。

生き物の観察を続けている隊員からは、カワセミがごく当たり前に
見られる堀川になった、堀川はかわった、という声がありました。







市民調査隊の様々な質問に対し、緑政土木局河川部長が、直接
ていねいに説明してくださいました。

また様々な要望に対しては、検討していただくことにしました。

特に、木曽川導水の復活にむけての努力については、全員一致して、
強く要望をいたしました。


ヘドロについて専門的に研究されている大同大学の大東教授からも
コメントをいただきました。

特に新堀川のヘドロを浚渫することが発表されたことについても
下流のヘドロをとると、海水が今までより遡上しやすくなるので
注意しなければならない、というマイナス面も指摘していただきました。


最後に、緑政土木局の三輪局長からあいさつとコメントをいただきました。

市民調査のデータ蓄積と、高度な分析、そして市民調査隊の熱意を
高く評価していただき、市民と行政が一緒になってこれからも堀川の浄化・再生に
取組んでいきたいという主旨のスピーチをいただきました。






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