堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



     平成の新堀川浄化実験が始まる!  




事務局より    平成26年6月2日

 新堀川の水質浄化のために、高濃度の酸素を水中に溶かし込む実験が、民間会社と大学の
共同研究という形で始まりました。

 この実験には、堀川1000人調査隊にも参加いただいている、大同大学の、大東憲二教授も
参加されています。

 この様子が、名古屋市会議員(南区)の横井利明さんのブログで紹介されていました。

 たいへん興味深い記事だと思いましたので、皆様にもご紹介させていただきます。

 以下、ブログからの抜粋ですが、詳細は、ご本人のブログをご覧ください。


    横井利明オフィシャルブログ  

      ⇒平成の新堀川社会実験(1)     平成の新堀川社会実験(2)


 ブログ記事より抜粋

  新堀川の浄化に取り組むのは、昭和7年、杉戸清(当時水道課長)以来のこと。

 杉戸清氏は、当時、庄内川から取水し、御用水を経由して船付ポンプ所で揚水、
堀留処理場まで圧送した上で新堀川に放流するという手法で導水を実施し、浄化に取り組んでいる。

 それから82年後の平成26年、平成の新堀川浄化実験が始まった。

まず、新堀川の現状について...

■ 事前調査の概要について

・調査日 平成26年4月10日午前8時30分
・調査会社 株式会社エステム
・共同研究者 大同大学工学博士 大東憲二教授
・調査時の天候 晴れ
・調査の概要 新堀川最下流部12地点で水質検査を実施
・調査項目 
  BOD、COD、硫化物イオン、PH、ORP、電気伝導率、DO、全溶存固形物質、塩分、海水比重、水温、硫化物


■ 事前調査結果

新堀川中央部4か所のDOの結果
DO(ppm) 上層部@2.9 A1.1 B0.32 C1.68
DO(ppm) 水底部@0 A0 B0 C0

■ 事前調査に対する考察

水中に溶存する酸素の量(溶存酸素量:DO)は、上層部の平均で1.5、水底部で0だった。
水中の生物も人間と同じように酸素を必要としているので、DOが減少すると、水中の
好気性微生物の活動が鈍って腐敗臭がするなど河川や海域の自然浄化作用が働かなくなる。

また魚介類などの水棲生物が窒息死することもある。

一般に河川などで悪臭が発生しないためには、DOが 2mg/l 以上、また、魚介類が生存するためには
3mg/l 以上が必要といわれており、新堀川は溶存酸素量が極めて低い汚濁のひどい状態といえる。

 新堀川の水質環境の改善をめざし、「高濃度酸素溶解装置プラント」が完成した。

 高濃度酸素溶解装置は、従来の曝気方式に変わるまったく新しい発想の酸素溶解装置だ。

 もともと水の中にある62パーセントの隙間を高濃度酸素に置換することで、従来の曝気方式と
比較して50〜100倍の溶解能力を発揮する。

 自然環境化で水中の溶存酸素量が最も多い時は水温0℃で14.16ppmとされているが、
高濃度酸素溶解装置によって、常温でこれをはるかに上回る20〜40ppmの高濃度溶解状態を
作り出すことが可能だ。


■ 新堀川において高濃度酸素溶解状態を作り出すことによる期待される効果

新堀川では、水温が高くなる夏季、水底部の溶存酸素が不足して悪環境になり、悪臭が発生。

「高濃度酸素溶解装置プラント」により、高濃度の溶存酸素が水底部の酸素濃度を高め、
微生物の活性を促進して水底部に堆積した汚泥を分解除去し、水質浄化を促進する。


■ 高濃度酸素溶解装置の稼働により(5月29日午前9時30分)

新堀川からくみ上げた水の溶存酸素量は0.11ppmだったが、「高濃度酸素溶解装置プラント」によって、
溶存酸素量は18.9ppm〜19.1ppmまで上昇した。

この水質改善実験はプラント設置前に地元の明治学区連絡協議会(南区)や地元町内会にも
説明が行われており、地元の期待も少なくない。

 今後、半年程度、プラントによる水質浄化実験をおこない、その効果の検証についても、
エステムや大同大学などの第三者機関や地元の方々によって進められる予定だ。


この写真は横井利明さんのブログに掲載されているものです。




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