堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録




  「堀川のにぎわいづくりと、新堀川の浄化について」

  名古屋市議会の議案外質問で、このテーマが取り上げられました。

   平成24年11月29日 




事務局より  平成24年12月26日

  平成24年11月29日に開催された名古屋市議会で、減税日本ナゴヤの市議
 さいとう実咲議員(中区)から、「堀川のにぎわいづくりと新堀川の浄化について」
 という議案外質問があり、緑政土木局長、上下水道局長、そして河村市長から
 それぞれ答弁がありました。


  さいとう議員の11月29日付けブログに、その詳細が紹介されていましたが
 堀川を愛する市民にとっても、たいへん参考になる記事だと思いますので、
 ご本人のご了承を得て、下記にご紹介させていただきます。


  なお、名古屋市の公式ホームページへの議事録公開は、内容精査の手続きが
 あるため、まだしばらく先のことになるそうですが、下記の名古屋市会インターネット中継録画で
 映像でもご覧いただくことができますので、ご参考にしてください。


    →名古屋市会インターネット中継(平成24年11月定例会11月29日本会議議案外質問)

       ちなみに・・・さいとう実咲議員の映像(約24分)の内訳(堀川・新堀川分)は
              以下の通りです。

         03:20〜05:25 堀川のにぎわいに関する市議からの質問
         05:25〜10:00 新堀川の浄化に関する市議からの質問
         13:30〜14:55 堀川のにぎわいに関する緑政土木局長の答弁
         14:55〜18:10 新堀川の浄化に関する上下水道局長の答弁
         19:50〜21:15 新堀川に関する市議からの再質問
         21:15〜22:20 新堀川に関する市長の答弁


 
それでは、以下、さいとう議員の質問と当局の回答などです。
 (さいとう実咲議員のブログより引用 24年11月29日)

  【堀川のにぎわいづくりと、新堀川の浄化について】

 堀川は、名古屋城築城にあわせて約400年前に開削され、以降、
名古屋のまちの成長と発展を支えてきた「本市の母なる川」であるとともに、
都心を流れる貴重な水辺空間でもあります。

 一時期は深刻な水質の悪化が進みましたが、木曽川からの導水社会実験や
河川護岸の整備にあわせたヘドロの除去、合流式下水道の改善などが進み、
水質も回復して参りました。

 それに伴い、癒しの空間でもある水辺の有効活用が求められてきました。

 近年では、全国的に川を活かしたまちづくりが盛んで、隅田川や道頓堀川をはじめ、
先進的な取り組みがなされており、堀川の納屋橋周辺においても、広場や遊歩道が整備され、
オープンカフェで人々がくつろぐ姿や、イベントで賑わう光景もみられるようになりました。

 また、「堀川1000人調査隊」をはじめ、多くの方が 水質浄化、歴史、にぎわいづくりなど、
様々なテーマで活発に活動されています。

 先日、納屋橋にある堀川ギャラリーにて「鯱城・堀川と生活を考える会」による
水質調査の展示が行われておりました。

 9年間の調査結果などがまとめられ、堀川の水質について考える 素晴らしい
取り組みであると感じました。

 しかし、こういった優れた取り組みにも関わらず、水辺空間のにぎわいは、
まだまだという感じが否めません。

 堀川には、こういった活動のほか、歴史を感じる景観、自然、整備された施設など、
数多くの資産があり、これらを活かすことで、さらに、にぎやかで楽しい堀川に
つながるのではないでしょうか。

 この10月、本市は堀川のまちづくり構想を策定されましたが、今後どのようにして
堀川ににぎわいを創出していくのかを・・・緑生土木局長にお尋ね致します。


次に、新堀川の浄化についてお尋ねいたします。

 新堀川は、明治43年、流域の洪水対策や物流水路として船舶航行を目的に、
精進川を拡幅し整備されました。

 当時は、多くの船が往来し、活況を呈していたと伝えられています。 

 しかし、新堀川は流入河川などの水源がなく、さらに堀川との合流部から最深部である
汐留、現在の矢場町あたりまで、 ほぼ水平となるように設計・掘削されております。

 このため、新堀川全域が名古屋港の潮の影響を受け、ヘドロなどが堆積しやすい構造と
なっていることから、悪臭が発生する原因となっており、苦情も絶えません。


 さて、新堀川は自然の水源をもたない河川ですが、過去、庄内川から導水事業を
行っていた時期がありました。

 今から80年前の昭和7年、当時下水道課長をつとめ、のちに名古屋市長に就任した
杉戸清(すぎときよし)氏は、新堀川浄化を目的として庄内川から取水し、御用水を経由して
船付ポンプ所で揚水、堀留処理場まで圧送したうえで新堀川に放流するという壮大!な
庄内川導水計画を立案・実施しています。 

 杉戸氏は既存の用水を活用するなど コスト低減に知恵をしぼる一方、新たに
圧送管やポンプ所を設置するなど、思い切った投資をおこなっています。

 なお、杉戸清氏は、新堀川などの河川の浄化に取り組んだとして、本年11月13日、
名古屋市下水道供用開始100周年記念式典において顕彰を受けています。


 私は、現代版 新堀川導水事業について、その可能性を検証してみました。

 まず、新堀川の最上流部である堀留から今池まで、上下水道局により、
堀留幹線が3・4km敷設されていることが判明しました。

 この幹線を、導水事業に利用することは可能です。 

 次に、今池から鍋屋上野浄水場までは、残り3km。この部分のみ専用管で
つなぐことができれば、80年前の導水事業を再現することは、可能です。

 3kmの圧送管 並びにポンプ設置費用などの費用対効果の検証、そして、
水利権のクリアは大きな課題ではありますが、私も、国土交通省 水管理・国土保全局長の
元に走り、様々なお話を賜りました。

 やはり先人が成し遂げた新堀川浄化事業について、ぜひ、将来的な課題として
研究に取り組んでいただきたいと思います。

 河村市長もおっしゃられていましたよね、技術者は実績が目に見え、素晴らしい!と。 

 本当にその通りであり、我々に多大なヒントをお与え下さいます。



 さて、本市の新堀川における具体的浄化策についてですが、ヘドロの除去につきましては、
護岸整備に合わせて平成21年度までに全川にわたり、実施されたと伺っております。

 そして、もう一つの対策ですが、新堀川へ放流される汚濁負荷をできる限り低減させることが
重要だと考えています。 

 新堀川流域は、ほぼ全域が合流式下水道で整備されており、雨量が増加すると路面などの
町の汚れや汚水の一部を含んだ雨水が、下水道を通じ、直接河川に放流されます。

 このため、合流式下水道の改善対策にしっかり取り組むことが重要です。

 私は、先人に負けない知恵やアイディアを出し、堀川同様多様な施策を組み合わせ
合流式下水道の改善を進めていくことが重要であると思っています。


 そこで、上下水道局長にお尋ねいたします。

都心を流れる新堀川の浄化対策として行われている合流式下水道の改善について、
その考えと取り組みについてどのようにお考えか、また、杉戸清氏が取り組まれた
事業計画から得られたものは何か、お答えください。

以上で、私の第一回目の質問を終わります。

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 (中略)

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○緑生土木局長答弁・堀川の今後

 平成22年度より、市民団体、経済団体、学識経験者、行政の委員からなる
堀川まちづくり協議会により、構想づくりを進めていたが、10月に
「うるおいと活気の都市軸・堀川を再び」をテーマにした「堀川まちづくり構想」を公表した。

 本構想は、堀川の自然・歴史・市民活動といった多くの資産を民産学官の協働によってつなげ、
誰もが主役となり、堀川ににぎわいを創出することを目指しています。

 これまでも河川整備や水質浄化などのハードを中心とした計画はあったが、
堀川を軸とした周辺のまちづくりも含めたソフト中心の構想を、市民と共にまとめたことは
大変意義が大きいと考えています。

構想推進に向けて、今月より、堀川の中心的な活動団体の代表が一堂に会する場を設け、
堀川の魅力向上への取組み体制についての議論を始めたところであります。

 今後、このような機会を重ねてさらに議論を深めながら民産学官一体となり、
堀川のにぎわい創出を目指していきますので御理解賜りたいと存じます。



○上下水道局長答弁・新堀川の浄化に向けた合流式下水道の改善

 本市の下水道は、生活環境の改善と浸水の防除を同時に解決でき、また、
急速な都市化に伴う汚水量の増加にも柔軟に対応できる合流式という方式で
創設時の事業に着手しまして、現在、市域の約6割が合流式下水道で整備されています。


 この合流式下水道においては、降雨量の多い場合には、路面などの街の汚れや
汚水の一部を含んだ雨水が直接河川へ放流されますことから、本市では、汚れの
度合いが大きい降雨初期の雨水を一時的に貯留する雨水滞水池の建設や、
下水管内のごみが川などに流れ出ることを防止するごみ除去装置の設置など、
合流式下水道の改善を進めているところです。


 ご質問の新堀川流域につきましても、合流式下水道で整備されておりますことから、
その改善策として昭和62年に本市で最初の雨水滞水池である高辻雨水滞水池を稼働させるなど、
施設の整備を着実に進めております。

 また、平成23年度には、雨天時の放流水質の向上を目的として、新技術である
簡易処理高度化施設を伝馬町水処理センターに導入いたしました。

 合流式下水道の改善にあたりましては、施設の整備に多大な事業費と期間を要しますが、
新技術に関する調査・研究にも積極的に取り組みまして、今後も効率的かつ効果的に
合流式下水道の改善事業を推進してまいりたいと考えております。


・杉戸氏は、当時、汚濁が進んでいた河川を浄化するために、「下水道の整備」
「工場廃水の取り締まり」「河川の水量を増加させるための清水の注入」の3つが
重要と考えまして、そのひとつの施策として庄内川から新堀川への導水を実行いたしました。

 その後、新堀川への導水については、庄内川の水質が悪化したこと、導水路として
利用していた御用水が農業用水路としての役割を終えたことなどにより廃止され
現在に至っておりますが、下水道の整備とともに、新堀川の水質は大幅に改善されております。


私どもも、杉戸氏ら先人たちの河川浄化に対する努力に敬意を表するとともに、
「長期的な視野を持ちながら、その時点の最善の手法を進取の気性を持って選択していく」
という先人たちの姿勢を教訓といたしまして、新堀川のさらなる浄化をめざし、
効果の高い合流式下水道の改善事業を進めてまいりたいと考えております。


―――――――――――――――――
さいとう:

それぞれ、御答弁有難うございました。

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   (中略)

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○山本緑生土木局長、堀川のにぎわいづくり、今後も民産学官がしっかり連携・団結し、
 さらなるにぎわいと活気を生み出せるように。また、催しものもせっかく開催するのですから、
 もっと広報面で周知をおはかりくださるよう、要望致します。



 さて、私が新堀川に着目した背景には、堀川、新堀川と似たような名前でありながら、
本市において、治水以外の政策が、過去あまり行われてこなかったことがあります。

 堀川が母なる川と讃えられておるのですから、対に在る新堀川も、来年創祀1900年記念大祭を
迎える熱田神宮を囲む、重要な河川でありますし、活性汚泥法を日本で初めて導入した
近代下水道の先駆けでもある堀留下水処理場旧施設も82年前の姿をそのまま残しています。

 本市の歴史産業遺産に十分なりうる施設です。さらに新堀川には、記念橋のような
趣ある橋など魅力的な施設がいくつか残されています。

 美しい水辺空間は、人々に潤いをもたらすだけでなく、ヒートアイランド対策の上からも
重要ですし、一方、にぎわいの創出の上からも重要な都市資産だと考えています。

 今日まで、新堀川の位置づけは、雨水排水と下水処理水の放流に特化しすぎていて、
河川浄化、観光・文化、にぎわい、環境などの視点が欠けていたのではないかと思います。

下水道100周年の本年、新堀川の今後の方向性について、議論を始める良い機会だと思います・・・


ここで、市長のお考えを、お聞かせいただきたいと思います。

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○市長答弁・新堀川の今後の方向性について市長の考え方

 中川運河と堀川は、それぞれ計画もできており、市民のみなさんの参加で
いろんな知恵が浮かんでいる。

 新堀川は精進川といって昔はだいぶ氾濫したらしいが、(新堀川を掘って)兵器工場を造り、
浚渫土砂を埋めて鶴舞公園ができたという歴史もある。

 例えば、どえらけにゃあと言うなら巨大な釣り堀とか。

 今水辺を活かそうということが各都市において大きなテーマになっているので。

 中区長になるのかな。
 中区長にいっぺん着手するように。どうやったらいいか。
 ワークショップいうのか。そうやって指示する。

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さいとう:

御答弁、有難うございます。

汚れているものを綺麗にしてほしい、そう思うのは人の常であります。

この特殊な河川・新堀川は、素人でどうこうできるものではありません。
選りすぐりの技術者の力量を発揮していただきまして・・・処理場の水を石清水、
原水レベルにしてから放流致しますれば、原水に元々備わる自然浄化能力で、
美しい河川にできるとも思います。釣り堀!これが出来るほどに美しい河川を目指したいですね。


堀川と新堀川、本市中心を代表して流れる河川が美しくなりますよう、緑生土木局、
上下水道局の両局共に一層の御努力を期待致しまして、また、区長への指示もしていただきまして、
新堀川浄化計画が進むことを強く願いまして、私の質問を終わります。


                        以上、さいとう市議ブログからの引用。









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