堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録


  平成20年9月28日(日)、堀川1000人ん調査隊の
   第3回調査隊会議が開催されました。

       
日時   平成20年9月28日(日)  13:30〜16:00
          場所   名古屋都市センター11階研修室



 平成20年9月28日(日)、中区金山の名古屋都市センターにおいて
第3回調査隊会議が開催されました。

 この会議は、第3ステージ(平成20年4月〜6月)の市民調査隊による
調査結果をまとめ、木曽川導水の効果を市民の視線で検証することと
市民として木曽川導水の継続・堀川の浄化・再生のため、どんなことを
してゆくべきかを話し合うために開催されたものです。

 この日は、市民調査隊、行政関係者をあわせて約90名が集まり
活発な議論が行われました。

 会議ではまず、名古屋市の行政調査の結果が発表され、第3ステージは
前年同期間の第1ステージに比べ、木曽川からの導水が安定しており
導水率が高かったこと、小塩橋付近で、BODおよびDOについて、
昨年より数値が改善されていることが報告されました。

 次いで、堀川1000人調査隊事務局から、市民による調査結果が報告され、
その後、参加した調査隊から次々に感想や意見・提言が述べられました。

 この日の会議の内容は、主につぎのようなことです。

 1.市民調査はサンプル数が多く、1ヶ月1回のスポット的な行政調査と比べ
   精度は劣るかもしれないが、サンプル数は圧倒的に多い。

   その市民調査でも、行政の調査結果とほぼ同じ結果が得られ、木曽川導水の
  堀川浄化に対する効果がほぼ確認された。


 2.第3ステージは、堀川応援隊を増やすために、鍋屋上野浄水場の一般開放や
   環境デー、CBCなつまつり、堀川ウォータマジックフェスティバルなどの
   イベント時に、調査隊がブースを出して積極的に勧誘活動を実施した。

   その結果、19年4月の発足時 165隊 2,262名であった堀川1000人
  調査隊は、9月28日現在、897隊 7,430名に大きく発展した。


 3.第3ステージは、冬場に行われた第2ステージ(平成19年9月〜12月)と比べると
   水の汚れ(印象・COD)、透明感、泡、臭いなどで悪い結果となった。

   しかし前年同時期の第1ステージ(夏場)と比べると、ほとんどの区間(流域)で
  前年よりも数値が改善されている。

 

 4.堀川に浮遊する人工ゴミが第3ステージは第1ステージと比べて減った。
   これは、堀川の清掃活動や、体験学習、堀川のをきれいにしたいという
   市民意識の向上の成果の可能性がある。

    今後も堀川応援隊を増やし、堀川を愛する人の輪を広げることが、
   人工ゴミの現象に結びつく期待感を抱かせる。



   また今回は調査隊ビデオ班が、ゴールデンウィークを利用して撮影した、
 堀川10箇所の水中ビデオが公開されました。

   これによると、中流部の錦橋〜松重閘門付近には、水底の表層に、厚いねずみ色の
 ほこりのようなものがふわふわと揺れており、潮の干満による水流で、それが
 巻き上げられている様子が画像で確認され、出席した調査隊員の息をのみました。

  またそのねずみ色のほこりのようなものの下には、どす黒いヘドロが堆積している
 様子も確認されました。


  一方、錦橋周辺で「かわせみ調査隊」が撮影した写真により、大潮や小潮など
 潮の変化により、堀川の色が違う、という事実がわかってきました。

  大潮の時には堀川の干満の流速が速く、上部のねずみ色のほこり状のものだけでなく
 その下の黒いヘドロも巻き上げられて、堀川の色が灰緑色や、濃灰色になっている様子が
 確認されました。
  
  また中潮のときには、ねずみ色のほこり状のものだけが巻き上げられて
 淡灰黄緑色になっている写真が紹介され、この色のときの堀川からは、
 「卵のくさったような臭いがする」、「魚が苦しそうにしている」という調査報告が
 あることも紹介されました。、



  堀川については、研究者の間でもまだまだ未知の部分が多く、また研究者も
 365日堀川に張り付いて観察することはできません。

  そういう意味でも、市民調査隊の活躍が、堀川の実態解明に迫り、またその報告から
 研究者の方に理論的にそのメカニズムを解明していただく、という産官学民の連携の
 発展性を感じさせる会議となりました。


  なお、第4ステージについては、今後木曽川導水の継続のために市民として何が
 できるのか、という話題となり、市民レベルで木曽川の上下流交流を行い、相互の理解を
 進め、水源を守ってゆく活動を堀川1000人調査隊にも取り込んでゆく、ということに
 なりました。


  最後に、この日、一市民として参加された、山田雅雄副市長も発言され、
 市民の熱意を受け止め、行政の施策にも生かしてゆきたいという旨の感想を
 述べられました。

  参加者一同、非常に心強く感じ、官民一体となって堀川再生に取り組んで行こうと
 決意を新たにしました。

    ⇒市民による調査の報告書はこちら

    ⇒行政による調査報告書はこちら


 なお、下記の名古屋市のホームページに、「堀川浄化の社会実験」
として、木曽川導水について詳しく解説されていますのでぜひご覧ください。

   http://www.city.nagoya.jp/kurashi/seikatsu/dourokawa/horikawa/jikken/


中日新聞 2008年9月29日(月) 朝刊より

  第3回調査隊会議では、第3ステージで木曽川導水により、堀川に水質改善の効果があったこと、
  市民の意識の盛り上がりのためか、浮遊する人口ゴミが減ったことなどが紹介されました。

   また水中のヘドロの実態解明に迫り、堀川の色と、ヘドロと、海の潮まわりの関係がかなり
  わかってきたことが報告されました。

会議の冒頭、あいさつされる梅本隆弘
堀川1000人調査隊2010実行委員会会長。


堀川のヘドロの実態解明に肉薄した、調査隊ビデオ班の
坂さん。

会議は踊る!
活発な議論が続きました。

市民調査の結果に対し、研究者としての感想を述べられた
中部大学の武田先生。

市民調査隊も次々に発言しました。
最後に、一市民としてこの日の会議に参加された
山田雅雄名古屋市副市長が感想を述べられました。

行政のトップが市民の声に耳を傾けていただいたということに
参加した市民調査隊も大いに励まされ、本日から始まる
第4ステージに力がはいりました。






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     ⇒社会実験に関する新聞報道はこちら




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